言語学習は記号学習

言語学習と言語習得を円滑にする技法を探る日々

グラフィックレコーディングと言語学習

 

 「グラフィックレコーディング」を大きなカテゴリーで説明すると、

 

 会議や対話の中で出てきた意見や発表された考えを、紙や模造紙に、絵や記号そして文字などでメモ化していき、議論の流れを残していく記録のことです。その記録をフィードバックすることで、発言者の軸となり、意見のブレをなくしたりします。またその発信者自身の客観的気づきを促すなどに活用可能。その他、会議や対話で意見をしなかった人が、その記録に直接意見を書き入れる時間を設定し、全参加者たちが内面に秘めている考えをも引き出そうとする技法です。

(私なりの見解です。一般的捉え方は他にもあるはずです。)

 この分野が新しいのは、表記したメモには、文字だけでないグラフィック(顔の表情の絵など)が加わることです。文字や言葉に、人の感情を書き添えることで、意見を発した人の感情や気持ちを添付することが可能になります。

 

 私が大学で受講した「対話を見える化(可視化)するコミュニケーション」は、出村(鈴木)  沙代講師が、グラフィックレコーディングの活用例を、二日間にかけて伝授してくださいました。このブログを始めるきっかけも、講師の先生がこのはてなブログを利用していたことが始まりです。

 

 実は、英会話教室を個人運営している時、

ある生徒が、この手法を一部先取りしていました。英単語練習としてA4サイズのホワイトボードとマーカーを手渡すと、単語や文字を書いた後に、絵文字を添えて表現する生徒がいたのです。絵文字は何分もかけて繊細に書き上げるものではなく、「丸書いてチョン」の感覚でした。可愛く、そして表現豊かに書き添えられていました。(*☻-☻*)

 平成世代の子供たちが、絵文字を取り入れたメールやチャットに関わってきた先駆者であることから、彼らにとってはグラフィック化(絵文字化)が生活の一部になっているように思われます。

 しかし、気難しい塾の企業運営では、絵文字やまる人間のような遊び絵を、紙に書いて勉強していたら、あまりいい顔はされません。(>人<;) 個人運営をしていた私は、多くの文字や英単語に、感情を添える暗記法を模索するようになっていました。

 しかし、12年間継続した個人経営から、企業塾へと転身した私は、一時期、「指導者としての講師」という立場を強いられ、このような分野を忘れて行ってしまっていたのです。

 

 のちに、日本語教育の世界へ転身をはかろうと通信教育大学へ入学してから、忙しく過ごす生活のローテーションが始まりました。そして、考える物づくりという作業工程に日々追われました。それがレポート提出です。単位取得のためには、レポート提出。文字や言葉を扱うのは好きでしたが、的確に事柄にマッチした単語選びは、やはり至難の業です。ですが、理解を促すために必要な論理的思考の構成術や、仲間や参加者に事柄を説明したり納得をしてもらうプレゼンテーションのあり方など、数あるテクニックをも学ぶことができました。大学に入る前は、情熱だけでなんとかなる!と、高を括っていたのですが…( ゚д゚) (以前の私は、短絡的思考所持者でした。)

 そして今回、参加型授業による講義にて、グラフィックレコーディングと出会いました。

 

それでは、当時英会話教室で、グラフィックと言語学習をどう模索していたかがこちらになります。

 

f:id:jerrify315:20200729153012j:image

 

まずはアルファベットの字遊びです。